屋代高校 天文班について

概要

1931年、数学の宮下教諭が天体望遠鏡を屋代高校に寄贈したのが、屋代高校での天体観測活動の始まりである。

高校所有の運転時計付き赤道儀を装置した五藤式三吋望遠鏡は全国的に見ても珍しく、当時の交友会誌には、「実に吾校の宝とも云はねばならぬ」と記されている。 望遠鏡の寄贈を皮切りに、屋代高校天文班は1933年に、「天文同好会」として誕生。

また、1951年には、望遠鏡のドームが完成した。冬季の工事であったため、工事に苦心したと記されている。

1967年の鳩陵には、「本校の望遠鏡は三十歳近い老齢であるためか、マウンティングはがたがた、木星土星は勿論の事、太陽黒点、月面さえもろくに見ることのできない低倍率である」 「予算の関係上器具類は六になく、せめて望遠鏡だけでも、もっといいものがあればと思うことしばしばである」と記されている。

このような声もあってか、1992年に県下の高校では最大級の天文ドームが完成。 完成したドームはカラーステンレスの平葺で、直径4.5メートル、スリット開口幅1.3メートルという大きなもの。 また、口径150mm、焦点距離1.8mの屈折型望遠鏡・赤道儀も設置された。 これが現在も残る天文ドームと望遠鏡・赤道儀である。

現在約60名の班員が在籍し、初心者から経験者まで幅広いメンバーが天文活動を楽しんでいる。

主な活動

  • 月例天文合宿 - 毎月金曜日-土曜日に学校天文ドームで実施
  • 戸隠合宿 - 年に一度の大型合宿(7月下旬)
  • 星空観測会運営 - 一般市民向けイベントの企画・運営
  • 鳩祭展示 - 学園祭での天文展示・プラネタリウム上映
  • 研究発表 - 県高校文化祭での研究成果発表
  • 地域交流事業 - 小中学校への出張天文教室

設備・機材

機材名 仕様 用途
天文ドーム 自動回転式 本格的な天体観測が可能
主力望遠鏡 口径150mm 焦点距離1.8m 屈折式 / 赤道儀搭載 惑星・月面・星雲観測
中型屈折式望遠鏡 最大倍率約150倍/赤道儀付き 合宿・観測会での機動的観測
中型反射式望遠鏡 口径30cm 合宿・観測会での観測
双眼鏡 - 星座学習・彗星観測
デジタル一眼レフ 各種数台 天体写真・タイムラプス撮影
プラネタリウム 小型投影機 鳩祭・地域イベント

年間スケジュール

4月

  • 新入班員歓迎会
  • 天体観測

5月

  • 月例天体観測

6月

  • 月例天体観測
  • 鳩祭準備
  • 文化班展示

7月

  • 月例天体観測
  • 戸隠夏合宿

8月

  • 公開星空観測会
  • 天体観測

9月

  • 月例天体観測

10月

  • 月例天体観測

11月

  • 月例天体観測

12月

  • クリスマス合宿
  • 月例天体観測

1月

  • 月例天体観測

2月

  • 天体観測
  • 月例新年度準備

3月

  • 月例天体観測
  • 新入生勧誘準備

入班をお考えの方へ

天文班では随時新入班員を募集しています。経験や知識は一切問いません。 「星が好き」「宇宙に興味がある」という気持ちがあれば大歓迎です。

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